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不動産コンサル  代表ブログ 

01 30

2025

築浅解体

あっという間に1月が終わりました。
今月は年度中にまとめる予定だった売買案件に
ほぼ目処が立ちました。

さてタイトルの通り、築年数が浅い建物の解体について少し話したいと思います。
解体といえば、築年数が古く老朽化した建物を解体するイメージが一般的ですが、
この業界にいると、比較的築年数が浅い建物を解体するケースも時々あります。

どのような事情で起こるのかといえば、
売買に伴い買手の目的に沿わない場合、
利用方法が著しく非効率な場合、
遵法性の問題による場合、
等々様々ですが、2つめの「利用方法が著しく非効率な場合、」
について少し解説してみたいと思います。

分かりやすい例として、周辺は5階建てくらいのマンションが建っているのに、
一部の場所だけポツンと2階建てぐらいのアパートを建っているとしましょう。

満室経営をしていれば特段問題を発生しないのですが、
相続が発生して次の世代が納税等の事情で売却するケースがあります。
賃貸用の建物は収益価格で評価がされますので、
2階建てのアパートであれば相応の評価しか得られないわけです。

ここで問題になるのがアパートの収益価格と更地価格の比較です。
5階建ての建物が立つ土地は地価が高いですから、
まれにアパートの収益価格が更地価格よりも低い場合発生するわけです。

このようなケースで起こるのが、
入居者に立ち退いてもらい更地にするという行為です。
まだまだ使える建物ですので本当にもったいないのですが、
現実的に起こりうる話なのです。

私の経験では、地主さんがとりあえず建てた木造アパートが解体された事例や、
建物の遵法性の問題で融資の取り扱いができず、やむなく解体した事例があります。
計画は慎重に、、といきたいところですね。