不動産コンサル 代表ブログ
04 10
2025
未接道借地底地のコンサル
10年以上にわたり関わってきた借地・底地案件の話です。
地主さんが所有する借地権には権利関係のトラブル案件がよくあります。
旧法借地権はいつから始まったかも不明な場合が多いので、
とにかく契約書類等がきちんと整備されていることは少ないかもしれません。
本案件もそのような経緯から始まり、借地権者、借家人、転借人が絡み、
さらには当事者が亡くなっておりその相続人との調整業務、接道問題、立ち退き問題、
借地借家関連の案件としてはフルセットでの思い出深い案件でした。
規模的には戸建住宅が建つ程度の大きさですから、
そのかかる手間からすれば手数料がどうとかというレベルを超えて、
もはや法令の事例研究や、自己研鑽の案件といっても過言ではありません。
不動産コンサルティングはクライアントの課題を解決し、
その対価として報酬を頂くわけですが、
この手の手間と時間が相当かかる案件は経験することでの自分自身のスキルアップの場になります。
次に同じような案件が来た時は、この先の課題と次に取るべき対策が高い解像度で見えてきます。
ここまで来るとどんな案件でも恐れることがなくなりこれが自信に繋がります。
本案件そろそろ先が見えてきましたが、
お陰様でこれまた一つレベルアップができたように感じます。
不動産は奥が深いです。