建築プロジェクト 不動産コンサル 代表ブログ
02 01
2025
賃貸の優先順位
「あなたの仕事の中で、嬉しい瞬間とはいつですか?」
ある不動産セミナーで、参加者に向かってこのような問いかけがあったそうです。
参加者には、賃貸管理や売買に関わる不動産会社、投資家、建築会社など、さまざまな立場の人がいました。
このセミナーは、賃貸不動産の経営に関するものであったため、
質問への回答は、立場によって異なりました。
例えば、
賃貸管理を担当する人にとっては、管理受託の契約が決まった時。
賃貸仲介に関わる人にとっては、入居者との契約が成立した時。
建築会社にとっては、建築受注を獲得した時。
投資家(貸主)にとっては、物件を購入・売却した時。
このように、賃貸用不動産には実に多くの人が関わり、
それぞれ異なるタイミングで報酬が発生します。
その後、セミナーの講師が投げかけた次の質問が、さらに印象的でした。
「それでは、その建物に入居する人にとっての嬉しい瞬間は、いつだと思いますか?」
答えは、「その建物に入居した時」でした。
この問いは、非常に本質的であり、常に考えなければならない重要なテーマです。
私はこれまでの職歴の中で、この業界のさまざまな立場で報酬を受け取ってきました。
そのため、契約が成立した際の達成感を、それぞれの立場で経験してきたと思います。
しかし、何が最も優先されるべきなのかを理解することこそが重要だと考えます。
賃貸住宅であれば、入居者の満足が最優先です。
入居者が満足して住み続けることで、賃貸契約が成立し、賃貸管理が始まります。
安定した稼働率が実現すれば、オーナーの収入が確保され、資産価値の向上にもつながります。
さらに、建築会社には次の仕事のチャンスが生まれるでしょう。
近年、業界内ではプロパンガス問題が取り上げられています。
住宅設備を安価に導入する代わりにプロパンガスを契約し、建設コストを抑える手法がありますが、
その結果、入居者は高額なガス料金を負担しなければなりません。
このような 偏った仕組み は、いずれどこかで是正されることになります。
今回の問いかけは、非常に示唆に富んでおり、改めて考えさせられるものでした。
不動産業界に関わる一人ひとりが、入居者の満足を軸に考えることが、
結果的に業界全体の健全な発展につながるのではないでしょうか。。。