不動産コンサル 代表ブログ
09 01
2024
賃貸市場の1LDK
間取りのニーズは変わるものです。
先日日経新聞に賃貸住宅の間取りについての記事が掲載されていました。
地価やマンション価格についての記事はよく見かけますが、
間取りについての記事は本当に少ないので、全国紙に掲載されるということはインパクトがあります。
記事によればカップル向けの賃貸物件のうち、
1 LDK が占める割合が約半分過去49.17%になったそうです。
調査を始めた2015年は33%程度だったとのこと。
2015年は当社が賃貸マンション企画を始めた年でもあります。
当時供給される物件(特に投資用)はやはり単身向け 1 K が主流でした。
最近、特にコロナ明けの2021年頃からは、
在宅ワーク需要が生まれ、狭くとも「もう1部屋」のニーズが高まりました。
1 LDK のニーズが高まったのはこのような背景もあるかもしれません。
2024年の現在では、投資用物件でも1 LDK や、
又、2 LDK を多数 含む 物件が明らかに増えました。
2 LDK の賃貸が増える 背景には、住宅価格の高騰によって購入を控えるファミリー層の一時的な賃貸需要が取り込めるからです。
賃貸住宅は今後30年から50年と長期に運用する建物です。
間取りは容易には変更できませんので、現時点でのニーズで計画することがが正しいかどうか分かりません。
弊社計画のデータは、2024年8月時点での累計は下記の通りです。
1K:28.8%
1DK:13.6%
1LDK:47.8%
1つの答えは全て同じ間取りにせず、複合タイプにすること。
そして各間取りタイプの中でも差別化をしていくことだと思います。
住宅設備や建物性能もちろんのこと、使い勝手や部屋のレイアウト、動線計画を含めて、
あらゆる工夫がゼロベースでできるのも新築住宅の強みです。
この分野、もっともっとノウハウを蓄積して良質な賃貸住宅を供給していきたいと思います。